ケロッピー前田 presents 狂気音楽 a.k.a. クレイジーミュージック探訪 ~ トレヴァー・ホーン & ZTTレコード 編
ケロッピー前田 presents 狂気音楽 a.k.a. クレイジーミュージック探訪 ~ トレヴァー・ホーン & ZTTレコード 編 10月11日(月) 18:00 - 20:00 チャージ1000円 ドリンク(キャッシュオン) ※8月9日に予定されていたイベントは10月11日に延期になりました! 出演 ケロッピー前田 ゲスト 持田保
2021年10月11日 18:00 – 20:00 JST
杉並区, 日本、〒166-0001 東京都杉並区阿佐谷北2丁目13
About The Event
ケロッピー前田 presents
狂気音楽 a.k.a. クレイジーミュージック探訪
~ トレヴァー・ホーン & ZTTレコード 編
10月11日(月) 18:00 - 20:00
チャージ1000円 ドリンク(キャッシュオン)
※8月9日に予定されていたイベントは10月11日に延期になりました!
出演 ケロッピー前田
ゲスト 持田保
カウンターカルチャーの最先端・身体改造を日本に紹介してきたケロッピー前田が、『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!』の著者・持田保とともに、数々の音源を振り返りながら、クレイジーミュージックのカリスマたちの文化的な背景やカウンターカルチャーとのかかわりを読み解く!!
今回は、80年代に始まるイギリスでのポストパンクからダンス・ミュージックへの移行期に、ランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドやアート・オブ・ノイズ、グレイス・ジョーンズ、808ステイトなどをヒットチャートに送り込んだプロデューサー、トレヴァー・ホーンとZTTレコードの文化的歴史的な背景に迫る!
パンクスピリッツとDIY精神を尊ぶ 狂気音楽において、音楽業界の大成功者であるトレヴァー・ホーンを無批判に礼賛するつもりはない。ここで問題としたいのは以下のポイントだ。
第一に、バグルスの中心メンバーとして、すでに『ラジオ・スターの悲劇』(1979年)の大ヒットを出していたトレヴァーは、セックス・ピストルズの元マネージャー、マルコム・マクラーレンとの出会いがきっかけに、自ら裏方にまわり、個人のミュージシャンとしては到達し得ないスペシャルヒットを仕掛けるに至った。マルコム自身がラップしたヒップホップ初のヒットアルバム『ダックロック』(83年)は、トレヴァーの音楽的サポートがなければ生まれなかった。
第二に、当時、トレヴァーのプロデュースの要となったのは、フェアライトと呼ばれるサンプリングマシンであった。オーケストラヒットやブレイクビーツなどもトレヴァー一派が生み出した手法であり、シンセ系ダンスミュージックの先駆であったクラフトワークも慌てさせたほどであった。
第三に、トレヴァーがマルコムから学んだヒットの戦略は、同時代の過激なカルチャーやファッションをうまく取り入れることだった。例えば、フランキーはゲイカルチャーでアピールし、プロパガンダはドイツ出身からナチスを連想させた。
前回の狂気音楽で取り上げたThe KLFは、トレヴァーの巧妙なやり方を安価なサンプリングマシンの使用で乗り越え、次回に特集予定のエイドリアン・シャーウッドとOn-Uサウンドは、レゲエやダブといったカルチャーと深く関わることから斬新な音楽の領域を切り開いていった。トレヴァー・ホーンとZTTレコードの大成功は、反面教師的にパンクやDIYの連中に音楽的戦略的な新展開の方法を示唆してきたと思うのである。
いま改めて、トレヴァー・ホーン&ZTTレコード、およびそれらに抗った同時代の貴重な音源を振り返り、パンクからダンスミュージックへと激変した時代を検証する!ご期待ください!
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